保険の見直しをする必要はあるの?

保険に入っていると、保険会社や保険の営業マン、代理店から保険の見直しを勧められることがあると思います。
正直、「面倒くさい」とか、「しつこい」とか、ネガティブなイメージがあるかもしれませんね。

そもそも保険の見直しをする必要があるのでしょうか?
保険の見直しにはどんなメリットがあるのでしょうか?
デメリットはないのでしょうか?
どんなことに注意したらいいでしょうか?

保険の見直しは必要か?

ズバリ答えを言ってしまうと、見直しは「必要」です。
ただ勘違いしないで欲しいのですが、「見直し」イコール「新しい保険に入る」ということではありません
「見直し」とは、現在自分の入っている保険が、自分の状況に合っているのか、そして支払うコストに見合ったものになっているのか、点検してくださいという意味です。

保険の見直しが必要な理由。「状況は変わる」

ここ最近、私たちは状況が突然変わることを経験しましたよね。
コロナの広がりで、こんなに日本や世界の様子が変わるとはだれも想像できませんでした。
本当は今頃、オリンピックが終わって、日本の経済も世界も大きく盛り上がっている状況だったかもしれません。
ほんの1年前には私たちが想像もできなかった世界になっているのです。

世界がこのように変わるだけでなく、私たち自身の状況も、結構変わっています。
ある人は結婚したかもしれません。
子どもが誕生したかもしれません。
マイホームを購入したかもしれません。
サラリーマンからフリーランスに変わったかもしれません。

別の人は子どもが成長して家を出たかもしれません。
定年で退職したかもしれません。
このように個人の状況も変わります。

それだけではなく、保険の商品も変わります。
例えば少し前の2018年に、保険料の算出の元となる標準生命表の見直しが行われました。
人生100年といわれる時代になったので人々が長生きするようになりました。
それに伴って一定の期間内に契約者が亡くなる可能性が下がる事で保険金の支払いが少なくて済み、保険料が下がっています。

このように私たちの世界、自分の状況、保険会社の商品が変わっているわけです。
したがって、私たちの周りのリスクに備える保険も、当然それらの変化にきちんと適応しているのか、確認しておく必要があるのです

保険の見直しのときに考えること

見直しのとき、言われたまま保険に入ることはお勧めしません。
最低限、次の情報を確認してから考えましょう。

  • 今、自分たちが利用できるどんな社会保障があるか?
  • その社会保障でどれくらいリスクに備えられるか?
  • 社会保障では足りない部分をどうやってカバーするのか?貯蓄?保険?
  • 保険でカバーすることにした場合、新しく入り直した方がいいのか?それとも、既存の保険にオプション追加した方がいいのか?
  • 見直しで生じるデメリットはないのか?

もし見直しをお願いしたときに、いきなり保険商品を勧められたなら、必ず担当者に上記のことを尋ねてみてください。
誠実な方なら、きっと丁寧に納得いくまで教えてくれるはずです。

保険の見直しのメリット

保険を見直して、新しく入り直すことで、逆に保険料が抑えられたり、あるいは同程度の保険料で保障内容が良くなったりすることがあります。
それには少し前に話した、寿命が延びて、保険料が下がっていることも関係しています。
また、保険会社も日々商品をよりよいものにするために頑張っているので、保障内容が良くなっていることもあるわけです。

昔はなかった、非喫煙者や健康体の人向けの割安な死亡保険も登場しています。
また今の医療環境にあったオプションが追加されています。
先進医療のオプションや、短期入院の一時金、がん治療の通院保障などがその一例です。

少し手間に感じられるとしても、きちんと見直すことで保険の重複を避け、様々なリスクにバランス良く備えられるようになります。

保険の見直しのデメリット

正直、正しい方法で保険の見直しをするならデメリットは生じるはずがないのですが、場合によっては見直したことで不利な状況になってしまうこともあります。
いくつか例を挙げます。

保障がとても良くなって、保険料も安かったけど、実は保険の下取りをされていた
よくあるパターンです。保険の切り替えの際に、利率の良い終身保険の解約返戻金を下取り(転換といいます)にしているため、見かけの保険料が抑えられていますが、それは自分が貯めたお金が使われているわけです。
もちろん一定期間の保険料を抑え、その分しっかりと保障してもらうための制度としてはアリだと思いますが、このことをご本人が気付いていないケースもあるので注意が必要です。
大手生保で見直すときは「この保険料には転換部分が含まれていますか?」と聞きましょう。

保険の切り替えで無保険期間が発生した
保険は申し込んで保障がすぐに始まるわけではありません。たとえばがん保険の場合は、一般的に契約日から90日間は保障がありません。
新しい保険契約が成立したからといってすぐに保険をやめてしまうと、無保険の期間が発生してしまうことになりかねません。
無保険期間が生じないようにきちんと確認しましょう。

体の状況が変わっているために割高な保険になった
これも気を付けないといけません。保険を申し込むときには「告知(体の状況についての質問に答える)」や「医師の診査(現在の健康状態を、保険会社嘱託の医師が診断)」があります。
定期的にお薬を飲まれているとか、少し前に手術や入院をしたということであれば、割高な保険料になったり、体の特定の部位が不担保(保障されない)という条件がついたりすることがあります。
以前の保険を契約したときから体の状況に変化があるなら、保険の見直しの際に注意する必要があります。


いくつか例を挙げましたが、いずれも担当者がきちんと説明してくれて納得できるなら、見直すことのデメリットを回避できます。
ただ、世の中にはいろんな人がいますので、見直しで不利益が被ることがないよう、最低限の知識は持っておきましょうね!

信頼できる保険のプロを見つけましょう

これまで説明したように、保険の見直しをすること自体にデメリットはありません。
むしろ、定期的にメンテナンスをすることで、リスクにかしこく備えることができます。
最終的には、どんな担当者に当たるのか・ということも関係すると思います。

皆さんはどんな人が保険の担当になって欲しいと思いますか?

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